MESSAGE先輩メッセージ
看護部管理室 医療チームセンター 認知症ケア認定看護師 山梨大学医学部看護学科卒
資格取得を目指した理由を教えてください。
私が配属された整形外科病棟では、80歳・90歳代のご高齢の患者さんが多く、その中には認知症や認知機能が低下している患者さんも多く入院していました。術後に急に怒り出したり、看護師を叩こうとしたり、唾を吐いたりする患者さんも多く、病棟看護師は対応に疲弊し腫れ物に触るような関わりになってしまい悪循環がみられました。私は、患者さんの発言や行動には困っているサインが隠れているのではないか、と考え、専門的な知識の習得とケア技術を学ぶために認知症看護認定看護師教育課程を受講することを決めました。
資格を活かした現在の仕事内容と、やりがいを教えてください。
認知症ケアチームの医師・PSW(精神保健福祉士)と共に病棟ラウンドをしながら、認知機能が低下している患者さんの意思や価値観を尊重し、患者さん・ご家族が安心できる環境で適切なケア・治療を受けられるように支援しています。患者さんの人生観・価値観・今後どのように生活したいか、など『その人を知る』ことを通して、その人らしく療養できるような支援を多職種で検討し、認知症ケアを実践しています。患者さんの穏やかな表情や楽しそうにお話しする姿を見ると、とてもやりがいのある仕事だと感じます。また、患者さんの意思決定支援や退院支援の相談対応、職員への認知症に関する教育も実施しています。
皆さんへのメッセージをお願いします。
私は、山梨大学で看護を学び、山梨県唯一の特定機能病院として高度医療の提供に携わっていきたいと考えこの病院に入職しました。大学4年間がとても充実しており、地元の神奈川県へ戻る選択肢はありませんでした。
現在は、認知症看護認定看護師として、認知症の人の立場に立った視点を重視した『パーソン・センタード・ケア』の理念を基盤とした認知症ケアの実践を目標に、認知症の方々の代弁者となれるようにと活動しています。多職種と連携し、患者さん・ご家族が安心できる環境で適切なケア・治療を受けられるサポートを、私たちと一緒にしていきませんか?