MESSAGE看護部長メッセージ
対話で紡ぐその人らしさを大切にした看護
当院看護部では、「すべての患者さんに安心を」の病院理念のもと、患者中心の医療・看護の提供を目標に掲げています。
患者さんは、疾病による不安や恐怖、言葉にならない戸惑いを感じたり、今までのコミュニティや仕事・役割の変化を余儀なくされ、孤独や孤立を感じたりしやすい状況に置かれています。このような患者さんに対し24時間常にケアを提供し続ける私たち看護職は、対話を通し安心や安らぎを届けることができ、これは敬意のこもったケアへとつながります。患者さんとの対話を通し、患者さんが求めていることや患者さんにとっての最善を知り、より良いケアにつなげるために取り組んでいます。
また、看護専門職として、当院の機能である高度な医療・看護の提供という役割を発揮するためには、自分自身を成長させる努力、能力の開発・維持・向上が求められます。研修や学習に止まらず看護職として多様な経験を積み、自分自身のキャリアを主体的に歩んでいくことを大切にしています。患者さんに対しより質の高いケアを提供するため、学び続けています。
これらの実践を支えるのは個々の看護職のウェルビーイングの向上や、お互いを尊重できる環境であるヘルシーワークプレイス(安全で健康な職場)であると考えます。
これからも山梨大学医学部附属病院の看護師としての自覚と誇りを持ち、高度な医療、看護ケアを提供し「すべての患者さんに安心を」お届けできるよう、関係各所の皆様と共に取り組んで参ります。
副病院長兼看護部長 杉田 俊江
看護部の使命
大学の基本理念である「生命の尊厳」に基づき、患者さんの個別性を尊重した継続的援助及び指導を行うことを目的としています。信頼と誠実を基盤にした人間対人間の関わりを大切にし、看護の専門性を高める看護者の育成を主眼としています。
看護部理念
患者さん一人ひとりの健康問題を解決するために、患者さんと共に考え看護を提供します。
PROUD大学病院としての誇り
山梨県内唯一 の大学病院として、臨床·研究・教育を等しく重要視しています。
それぞれが自分にできる最上級の看護を提供し、全ての患者さんに「安心」を提供できる看護を実践しています。
高度先端医療を提供する病院
2017年10月に山梨県内初の「経カテーテル大動脈弁留置術」を実施して以来、多くの症例を積み重ねてきました。手術支援ロポット「ダビンチ」によるロボット支援内視鏡手術では、2013年6月に山梨県内初の「前立腺がん根治術」を行い、すでに200名以上の患者さんに実施しました。内視鏡手術はその後、腎がんや胃がんにも適用されています。
山梨県唯一の特定機能病院
特定機能病院は、1.高度医療の提供 2.高度な医療技術の開発 3.高度な医療に関する研修を実施する能力を備えた病院であると厚生労働大臣が承認したもので、地域の中核的医療及び高度医療を担います。診療を通じて教育・研究を行う中で、安全に最大限の注意を払いながら、患者さんの人権を尊重する医療人を養成しています。
地域医療への貢献
「入退院支援センター」「医療福祉支援センター」等、総合支援部にて、外来の時点から入院患者さんの状態を事前に把握し、早い段階で外来及び病棟スタッフ間で情報共有し、入院から退院・転院及び在宅療養までスムーズに送れるよう、Patient Flow Management による患者さんの安心と診療効率化が推進されています。また、新型コロナウィルスに対する対策として、院内感染防止対策や接触者の検査、重症者の治療、ワクチン接種の推進など、感染症対策の診療拠点として当院看護師が院内外で活動を行っています。
VISION看護部目標
- 患者さんの安全安楽を守り、療養生活が快適に送れるよう適切な援助を行います。
- 効果的な診療体制の下に、患者さんが安心して治療が受けられ、速やかに回復するよう診療補助を行います。
- 日々実践の中で適切な看護が提供されているのか評価します。
- 常に自己啓発し専門職として看護の質を高めます。
- 「住民の健康問題」への関わりを通じて地域社会との連携を図ります。
- 病院運営に積極的に参画し、患者満足度の向上を図ります。
DATA病院・看護部データ
開 設 | 昭和58年4月1日 |
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開 院 | 昭和58年10月1日 |
病 床 | 618床 |
職員数 | 約1,900名(看護職約780名) |
外来患者数 | 約1,500名(1日平均) |
入院患者数 | 約500名(1日平均) |
看護体制 | 一般病棟:7対1、精神科病棟:13対1、急性期看護補助加算25対1、19看護単位 |
看護方式 | 担当制+チームナーシングに加え、PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム) ペア(2人1組)方式も導入しています。 |
勤務体制 | 2交替制度 |
診療科
EFFORTS看護部の取り組み
担当看護師制の充実
患者さんの個別性を尊重し、看護師一人一人が責任を持ち、患者さん・家族に満足いただける看護が提供できるよう取り組んでいます。
看護師も自己の目標を持ち、看護の喜びを実感しながら患者さんとともに成長できるよう看護体制の充実及び教育に力を注いでいます。
患者さん自身が健康回復や維持に対して自立できる援助が行なえるようインフォームドコンセントに基づいた看護を提供しています。
患者参加型の医療・看護を目指しています
インフォームドコンセントに基づいたチーム医療・情報開示を実践しています。
主体的な看護師を育成するためのサポート体制が
充実しています
教育体制、資格取得支援制度など看護師が自ら学び成長できる環境が整っています。